「理科系の作文技術」はなぜ売れ続ける?文系や社会人にも勧めたい1冊!

 こんばんは、PARADIGM代表さときです!

 本日のタイトルは「【文系や社会人にもオススメ】文章は「理科系の作文技術」で学ぶべし!」です。

 「理科系の作文技術」とは木下是雄さんが書いている、文章の書き方に関する本です。

 正直、聞き慣れない人も多いと思います。

 しかし、実はアカデミックな世界では超有名な本で、初版はなんと1981年!

 もう、40年ほど前の本ですが、今だにアカデミックな世界では読まれ続けています。

 特に、ここ最近大学生になってまだレポートの書き方や論文の書き方を知らない人は、オススメな本になっています。

 また、社会人で文章に携わることがある人に対してもかなりオススメです。

 今回の記事では、なぜ本書が数十年に渡って売れ続けているのか、なぜ理系に限らず読んだ方が良いのかについてご紹介します。

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理科系の作文技術とは?

 「理科系の作文技術」とは、木下是雄さんが1981年に出版した、特に理系学生や研究者向けに書かれた文章術の本です。

大ベストセラー

 1981年に出版されて以来、何度も重版され続けてきました。

 累計発行部数は、100万部を突破していると言われています。

 現代では、数えきれないぐらいの文章術の本があるにもかかわらず、今だにその最前線を行っているお化け本です!

 また、文章の書き方は今も昔も本質は変わらないものの、40年ほど前のノウハウが今だに活用され続けていることに敬意を払います。

木下是雄さんはどんな人?

 ちなみに、この図書を書いた木下是雄さんは2014年に亡くなっています。

 経歴としては東京大学理学部物理学科を卒業後、名古屋大学の助教授を勤め、学習院大学の学長も経るなどして、最終的には学習院大学名誉教授と成られたみたいです。

 「理科系の作文技術」以外にも「レポートの組み立て方」や「物理の散歩道」など数多くの図書を出版されています。

理科系の作文技術の何がそんなに魅力なのか?

 理科系の作文技術が売れ続けている理由には3つの理由があると僕は思っています。3つの理由とは、「アカデミックな文章の基準をつくったこと」「すべて文章技術の土台になっていること」「携帯しやすいサイズでお手頃な値段であること」です。

アカデミックな文章の基準をつくった

 今だに売れ続けている要素の一つに、この本で書かれている文章の方針や理論、技術が一定の権威性を持ちつつ、大学でのレポートや研究者が書く論文のやり方は本書に準ずるべきという雰囲気を流布させたことにあります。

 もちろん、この本が出版される以前からアカデミックな文章を書く際の基準などはあったことでしょう。

 しかし、本書によってそれが明確化され、網羅性の高い文章技術の内容に読者達が心打たれ、権威性を高めていったのです。

 例えば、木下是雄さんは以下のように述べています。

他人に読んでもらうことを目的として書くものは、ここでいう仕事の文書にかぎらない。その代表は詩、小説、戯曲などの文学作品である。(中略)これらと対比して理科系のしごとの文書の特徴はどこにあるか。それは、読者につたえるべき内容が事実(状況をふくむ)と意見(判断や予測をふくむ)にかぎられていて、心情的要素をふくまないことである。

木下是雄(1981)『理科系の作文技術』p.5

 木下是雄さんは、論文となるような文章とそれ以外の文章の違いについてはっきりと述べ、定義しています。

 それ以外にも「事実とは何か 意見とは何か」、「はっきり言い切る姿勢」などのトピックを設け、何がアカデミックな文章で、どんな表現がそぐわないかなどというところを、はっきりと明言しているんですね。

 そして、1981年に定義されたその文章マニュアル的なものや技術が2019年現在読んでも全て納得させられる先見の明を持ったような記述になっているところに、魅力があります。

すべての文章技術の土台になっていること

 僕は本当にたくさんの文章技術や文章術に関する本を手にとって読んだ経験がありますが、どれもこれも「理科系の作文技術」の中で触れられていることばかりです。

 つまり、既に木下是雄さんによって示された技術が次の世代次の世代へと拡散し、いつのまにか現代の物書きさん達(作家や研究者、webライターなど)の土台になっているのです。

 現代の文章ノウハウ本の教科書といった感じでしょうか。

 むしろ、現代の文章ノウハウ本より網羅性は高いかもしれません。

 現代の文章技術や文章術に関する本の中で、「理科系の作文技術」を越えている本は少ないのでは?と僕は思っています。

携帯しやすいサイズでお手頃な値段であること

 もう一つ売れやすい要素として、文庫本サイズなので持ち運びがしやすいです。

 お値段も700円前後とお手頃な値段となっています。

 これらの要素も売れ続けている要素でしょう。

 よく、文章の書き方でお金をとっているセミナーや情報商材などありますが、そちらよりも相当に安価な値段で購入できるため、まずはこの本から手に取ってみることをオススメします!

理科系と言っているが、文系でも社会人でも役に立つ!

 

 本書は「理科系の」というタイトルになっているため、文系の大学生や社会人などは手に取りづらいと感じると思いますが、そんなことはありません。

 中身はどんな文章場面でも通用するな内容となっています。

 例えば、トピックの内容を見て頂ければわかると思います

  • 事実と意見の書きわけ
  • わかりやすく簡潔な表現
    • 文は短く
    • 格の正しい文を
    • まぎれのない文を
    • 簡潔
    • 読みやすさへの配慮
    • 文章の中の区切り記号
    • 私の流儀の書き方
  • 文の構造と文章の流れ
    など

 この内容を見るだけで、理系に限らないなと感じることができると思います。

 理系の要素は物理の単位の書き方などで用いられるぐらいです。

 特に木下是雄さんが本書で大切にしている文章心得は、文系も社会人でもどんな文章シーンでも通用するであろう心得です。

  • 事実と意見を区別すること
  • 明快・簡潔な文章を目指すこと

 木下是雄さんを上の2つの心得をとても大切にされているようです。

 木下是雄さんは、事実と意見が区別できないと、技術報告や科学論文の中でスリカエが行われてしまい、論理の組み立てがぐらぐらになってしまうと述べています。それが、不当な結論を導き出される可能性も指摘しています。

 そして、明快・簡潔な文章を目指すことで、言いたいことが明確に浮き彫りになるとも述べています。

 このブログでは、その方法まではご紹介できませんが、是非「理科系の作文技術」を読んで勉強して頂きたいと思います。

漫画版も出版されています

 ちなみに、漫画版も出版されています。タイトルは「まんがでわかる 理科系の作文技術」です。

 本を読むのが苦手な人はここから入っても良いと思いますが、お値段は本よりもお高いので注意してください。

まとめ

 以上、木下是雄さんによって書かれた「理科系の作文技術」を紹介しました。

 文章力を向上させたい!レポートの書き方がわからない!などと言う人は、とてもオススメな図書になっています。

 興味のある方は是非読んでみてください!!