リカレント教育とは?これからの時代のライフキャリア観

 「リカレント教育」という言葉をご存知でしょうか?聞き慣れない人も多いでしょう。リカレント教育とは、義務教育が終わった後も個人が就労しながらも教育機関で学ぶことができる教育システムのことを指します。

 じゃあ、実際にそのリカレント教育はどのようなことを実践するのでしょうか?この記事ではその「リカレント教育」について詳しく解説します。

 

スポンサードサーチ

リカレント教育の定義

 リカレント教育とは、教育学者である福田誠治によると以下のように定義されています。

 学校教育修了後の社会人が,技術革新や知識の進歩に対応できるよう職業能力を向上させることを目的に,仕事に就きながら教育休暇などをとり一時的に 職場を離れて教育訓練を受けること,生涯にわたって繰り返し学習できるようにすること

福田誠治(2017)『ネオリベラル期教育の思想と構造』東 信堂,25頁

 リカレント教育はまだまだ浸透していない概念なので、定義する人によって様々な表現がなされるのです。例えば、赤尾勝己さんのように「OECDは、1970年 に主 として先進産業諸国の人材要請に応えることを目標に教育のありかたを探り、これをリカレント教育(recurrenteducation)と呼んだ」とする立場の人もいます。元々は、スウェーデンの経済学者レーンが述べた労働市場の変化に合わせたより柔軟な教育システムが好ましいとする主張にさかのぼります。つまり、生産性の高い労働市場があった場合、「再訓練と職業形成」によって、そこに労働力移動できるような教育システムが必要だということです。その「再訓練と職業形成」の考えがリカレント教育です。

少し難しい話をしましたが、現代風に言うと冒頭で述べたように「義務教育が終わった後も個人が就労しながらも教育機関で学ぶことができる教育システム」だと考えてください。

リカレント教育の影響は?

 リカレント教育を受けることで、以下の良い効果がもたらされると考えます。

  • 改めて教育を受け直すことで、専門的な知識が深まり、自身のキャリアに活かすことができる
  • 高齢者を対象としたリカレント教育の場合は、定年退職した後の自尊心を高めることができ、豊かな人生を送ることができる
  • 学び直す課程の中で、新しい学習仲間づくりやコミュニティ形成が促進される

 などの効果が期待されます。社会人になってからも定年退職した後の生活でも学び続けることで自身の生活を豊かにすることができるのです。

じゃあ、実際にリカレント教育は何をするのか?

 リカレント教育の具体例とては以下のようなものがあげられます。

  • 通信教育
  • 大学の社会人入試制度
  • 大学の夜間部開講制度
  • 科目等履修生制度
  • etc..

 上記のリストは聞いたことがある人もいると思います。つまりは、社会人以降の人が学び直せる場は、リカレント教育と捉えていいでしょうね。おおよそのイメージとして、大学の講義を聞くというイメージを持ってもらえればいいかもしれません。

人生100年時代が到来

 通信教育や科目等履修生などの制度は、かなり前からあったにもかかわらず、なぜ最近リカレント教育という言葉が脚光を浴びるようになってきているのでしょうか?

 それは、「人生100年時代」が到来すると言われているからでしょう。これから人間の寿命が伸び、100年生きることが当たり前になる時代がやってきます。
 そのような時代においては、個人の生き方や働き方も大きく変革するのです。長い人生を自分らしくどう生きていくか。仕事、趣味、学問、社会、生活などが調和的に共生し合い、一つのことだけに属することなく多様な生き方が尊重される世の中になるのです。

 例えば、個人がSNSを通して有名人になれたり、高齢者が学び直すことで研究者になれたりと、より「個」が尊重されるためにもリカレント教育は重要なのです。

 このブログでは、これからもリカレント教育についての情報発信やこのブログ内で学び直しができるような講座も発信していきたいと思います。ここまで読んで頂きありがとうございます。