こんばんは!PARADIGM宮城です。
本日のタイトルは「世界史の超勉強法」です。
受験生ならば誰しも、世界史に対して、暗記量が多い!難しい!ややこしい!などネガティブなイメージを持ってますよね?
実はそうじゃないんです!
一見、複雑そうな世界史ですが、一度マスターしてしまえば、かなり高得点の取りやすい科目となっています。
ところが、教科書の分厚さから食わず嫌いしている受験生が多いのです。
今日の記事では、その世界史に対するネガティブなイメージを払拭し、どうすれば点数が取れるようになるのかについて徹底解説します!!
Contents
世界史の特徴
世界史の特徴を説明する前に、世界史に対する印象について考えていきます。
皆さんは、世界史についてどういった印象をお持ちですか?
覚える量が日本史や地理に比べ大変多く、やっかいな印象。
年号を出来事と一緒にセットですべて覚えなければならない。
結論として、世界史はやめたほうがいい。
こう考えている人は少なくないと思います。
しかし、これらの印象は間違えています。は間違えています。
それではこれから世界史の特徴について説明を行っていきます。
まずは、地理・歴史における暗記量について説明を行います。
暗記量を比べるといっても、世界史のほうが暗記量が多い、日本史のほうが少ない、という発言は主観によるものであてになりません。
そのため、今回は客観的な指標として、山川出版の用語集を用います。
①世界史用語集 408ページ
②日本史用語集 448ページ
③地理用語集 336ページ
となっています。
用語集とは、これらの用語をすべて覚えることが出来れば、かなり高得点が期待できるものです。辞書のように活用する人も多いでしょう。
つまり、用語集に出てくる用語が覚えるべき用語数です。
用語集のページ数を見てみると、日本史>世界史>地理の順になっています。
この序列が覚える量の多い順番です。日本史が最も多く、地理が最も少ないということを覚えておいてください!!
次に、世界史の難易度に関して説明していきます。まずは客観的な指標として、センター試験の平均点の推移を確認します。
|
2015 |
2016 |
2017 |
2018 |
2019 |
平均 |
地理B |
58.59 |
60.10 |
62.34 |
67.99 |
62.03 |
62.21 |
世界史B |
65.64 |
67.25 |
65.44 |
67.97 |
65.36 |
66.34 |
日本史B |
62.01 |
65.55 |
59.29 |
62.19 |
63.54 |
62.52 |
センター試験の平均点はその科目の難易度と考えてもよいでしょう。
上記のように世界史の平均点はほかの地理・歴史と比べ、かなり高いです。
これは世界史の難易度がほかの科目と比べ、低いことを証明しています。
学校の定期テストでは、
( )年 日露戦争が起こった。
などのように、年号がそのまま問われることがあったかもしれません。
しかし、大学入試では、一部の私立を除いて、細かい年号が直接問われることはありません。
特別な理由がなければ、50年単位で覚えておけば十分正答できる問題は多くあります。
世界史の問題の難易度は低い、ということを覚えておいてください。
世界史の具体的な勉強法!
世界史の基本は、いつ、どこで、なにが起こっているかを暗記することです。
しかし、難関大を目指さないのであれば、なにが起こっているかを順番に覚えていけば大丈夫です。
世界史の勉強法は大きく2つあります。
①タテに覚える
ほとんどの参考書、問題集は「タテ」に覚えることを前提として考えられています。
「タテ」で覚えるとは、他の地域のこととは無関係にその地域で起こったことを順番に覚えていくことです。
例えば、メソポタミア地方の学習を行う際は、メソポタミア地方のことだけを考え、そこで起こった出来事を覚えます。
同時期にエジプトで何が起こっているかなど考える必要はありません。
センター世界史で90点以上が必要でない人、二次試験に世界史がない人、中堅以上の私立大で世界史受験を予定していない人などは基本的に「タテ」の理解、暗記だけで十分です。
世界史を難しいと感じさせる一番の要因が同時期に何が起こっているかをすべて関連させて覚えないといけないと思うことです。
センター試験や難易度のそこまで偏差値の高くない私立の一般入試では、同時期のつながり、つまり「ヨコ」のつながりはほとんど問われません。
多少出題されますが、そこまで世界史に時間を割くことはできないと思うので、捨て問として、気にしないようにしましょう。
②ヨコに覚える
難関大を志望する人は必ず、「ヨコ」のつながりも覚えましょう。
世界史で伸び悩んでいる生徒のほとんどはこの「ヨコ」のつながりが十分暗記できていません。
参考書や問題集にも「ヨコ」のつながりを強調するものは少ないですが、高得点をとりたいのであれば、避けては通れない道です。
また、地図の暗記も必要になります。いつ、どこで、なにが起こっているかを覚えていきましょう。
おすすめの勉強法は世界の白地図の中に出来事を書き入れ、それを時代ごとに作成することです。

紀元前1300年代
上記ではかなり簡易的に書きましたが、アッシリアの特徴、ヒッタイトの特徴、カデシュの戦いの詳細など細かく書き込みましょう。
同時代にどのような国や勢力が乱立しているか、どのような出来事が起こっているかを地図と一緒に確認していきましょう。
世界史を勉強する上でおすすめの参考書
世界史は情報がとても複雑なので、参考書を手元において勉強することをおすすめします。以下からおすすめの参考書を紹介します。
センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本
世界史を学校で一通り学んだ人には、
「センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本」がおすすめです。
センター試験頻出の内容を扱うため、センター試験のみの人にはおすすめです。
しかし、学校で世界史を受講していない人やまったく世界史を覚えていない人には解説が少ないかもしれません。
青木裕司の世界史B講義の実況中継(実況中継シリーズ)

世界史を一度も学んだことのない人、私大を受験したり、高得点をとりたい人には、
「青木裕司 世界史B講義の実況中継(実況中継シリーズ)」がおすすめです。
実況中継シリーズなので、口語でかなりわかりやすく書いています。
全4巻ありますが、すらすら読むことができると思います。一度試してみてください。
タテから見る世界史 と ヨコから見る世界史
難関大受験者や私大、センター試験で高得点をとりたい生徒は、
「タテから見る世界史」と「ヨコから見る世界史」をおすすめします。
内容は深く書いており、センター試験のみの生徒には高得点を目指さない限り、オーバーワークになりがちです。
特に、『ヨコから見る世界史』はタテの暗記ができていない人は絶対に手を出すべきではありません。
まとめ
世界史に対して難しいという印象を持ちがちですが、データで見てみると、難易度・暗記量ともに一番難しいわけではありません。
世界史受験者は、ヨコのつながりで躓きがちです。それであきらめてしまう人も少なくありません。
まずは他の地域でなにが起こっているかを考えず、タテで覚えてみましょう。
それだけで点数がとれるはずです!