琉球大学の偏差値上昇か?

 今回は、日本最南端の国立大学である「琉球大学」の情報について取り上げます。つい一月以上前にこのようなTweetをしました。

 この時の反響が少しだけあったので、今回はあえて地方国公立大学の情報を取り上げてみます。

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一昨年度に起こった学部編成の影響

 琉球大学は文系学部を一昨年度に大幅に改変しました。これまでにあった法文学部や観光産業科学部が改組され、「国際地域創造学部」と「人文社会学部」と編成されました。それぞれの学部の特徴と起こった影響について以下から述べていきます。

国際地域創造学部

  • 観光地域デザインプログラム
  • 経営プログラム
  • 経済学プログラム
  • 国際言語文化プログラム
  • 地域文化科学プログラム

 1年次から2年時前期までは、共通教育といって幅広い教養を学びます。当初は受験生や教育関係者も混乱した学部編成ですが、私は個人的に素晴らしい取り組みだと思います。なぜなら、現代社会ではキャリア教育が行き届いているわけではなく、そもそも何を学びたいのか将来どういう目標を持てばいいのかわからない学生は多いため、まず1年次で幅広い学問に触れることができるのは大変良いカリキュラムなのではないかと思います。1年間、様々な学問に触れることで自分自身のやりたい事や将来の夢を決めることができる機会を設けてくれたのは学生にとっては優しいプログラムです。この点については、以下の記事でも似たようなことを主張しているので、是非読んでみてください。

 ところが、変わったのは学部だけでなく受験する際の科目も変わりました。センター試験、二次試験共に変更があります。

 センター試験では、これまで数学ⅠA・ⅡB共に必須でしたが、国際地域創造学部に編成されてからは、ⅡBが不要になりました。

 二次試験では、出願する際に「国際的思考系」、「論理的思考系」、「数学的思考系」という3つの思考系から選べるようになりました。

  • 国際的思考系=英語
  • 論理的思考系=小論文
  • 数学的思考系=数学

 各思考系によって取る人数も変わります。これまでの琉球大学の文系学部は、ほとんどが「英語」による二次試験でしたが、多様性が生まれました。

国際地域創造学部編成によって生まれた課題

 国際地域創造学部になって科目数が減ったり、二次試験で英語以外が追加されたりと受験生にとっては嬉しい要素かと思われました。しかし、実はここに落とし穴があり、科目数が減ったことによりセンター試験のボーダーが上がってしまったのです。

 さらに、二次試験に関しても英語と小論文または数学どちらにすれば良いかという悩みも生じました。悩むまでならいいものの、英語の方が受かりにくいだの小論文の方が受かりやすいだのという根拠の無い噂が流布されるようになってしまったのです。

 実際にボーダーは上がりました。これまでの琉球大学と言えば、言い方は悪いですが日本の国立大学の滑り止め先のような認識をされており、県外からもかなりの数の受験者が訪れていました。センター試験得点率のボーダーは60%ほどでしょうか。それが、一昨年度のボーダーは約65%ほどまで上昇しました。理由としては、ⅡBの負担が減った分他の科目に手が回せるようになったからという要因が1番強そうです。

 二次試験も科目に関しては、数学だけは辞めておいた方が良さそうです。なぜなら、センター試験では数学ⅡBは要らないのに、二次試験では使います。センター試験が終わってから二次試験までは約1ヶ月しか時間が無いため、急に数学ⅡBをやるのには少し無理があります。じゃあ、センター試験の勉強と並行してⅡBをやるかというと、それだとセンター試験の勉強に影響が出そうです。よほど、数学が得意なら良いかもしれませんが、とりあえずあまりおすすめできません。

 英語と小論文どちらがいいか?この疑問に関しては「どちらでも良い」が答えです。巷では英語の方が受かりにくいだとか、小論文は受かりやすいという噂が流布しているようですが、本当にそうでしょうか?

国際地域創造 国際的思考系 総:641.0/1000 
国際地域創造 論理的思考系 総:617.4/1000

https://passnavi.evidus.com/search_univ/0950/border.html

 上は「大学受験パスナビ」から引っ張ってきた合格最低点のデータです。センター試験+二次試験の合計の中であるので、詳細のデータでは無いのですが、英語の方は約64%、小論文の方は約62%という結果ですね。つまり、若干低い小論文の方が競争率が低いという見方ができます。

 ですが、はっきり言って誤差の範囲ですし、統計値の見方として合格のしやすさを示す数値ではありません。そのように解釈するためには、もう少し色んな相関関係が必要なのです。

 コスパの面から言うと、二次試験の科目で選ぶと1番良いのは英語です。センター試験でも勉強はしてますし、内容はリーディング中心なのでセンター試験の延長線上にある問題といってよいでしょう。唯一、英作文だけはこれまでとは異なった対策が必要です。一方、小論文ははじめて書くという受験生がほとんどです。したがって、とっつきやすさでいうと英語>小論文だといえます。小論文のメリットは、これまでの勉強感から離れることができます。新鮮さがあり、時事や調べて書くなどのことが好きな受験生は向いているかもしれません。しかし、英語と違って何が正解であるかが非常に分かりづらく手応えがない学習が続きます。

 結論としては、一応英語をおすすめします。ですが、センター試験で英語の得点が120点を下回っている受験生は小論文の方がいいかもしれません。そして、数学はよほど得意じゃなければ辞めときましょう。

人文社会学部

  • 国際法政学科
  • 人間社会学科
  • 琉球アジア文化学科

 国際地域創造学部と違って、学科ははじめから決まります。しかし、国際地域創造学部と同様に1年次は、共通教育などで幅広く学び、その後細かいプログラムを決定することができます。

 センター試験の科目は、国際地域創造学部と同様に数学ⅡBが削除されました。ただ、二次試験のシステムは若干異なります。

  • 国際法政学科=英語
  • 人間社会学科=小論文
  • 琉球アジア文化学科=小論文+面接

 ボーダーは以下の通りです。

人文社会|国際法政 総:631.0/1000 
人文社会|人間社会 総:621.6/1000 
人文社会|琉球アジア文化 総:780.9/1200

https://passnavi.evidus.com/search_univ/0950/border.html

 国際法政は約63%、人間社会は約62%、琉球アジア文化は約65%です。若干、琉球アジア文化学科が高いですが、国際法政と人間社会であまり変わりありません。こちらも以前の文系学部と比較するとやはりボーダーは若干上がり気味です。

2018年度の国際地域創造学部は更に難しくなった!?

 まだ、ベネッセや河合など大手教育関係企業がボーダー等のデータに関して公表はしていませんが、一昨年度よりもボーダーは上がっている印象です。

TwitterのDMより

 上の画像はTwitterのDMより頂いた情報です。私達の受験生から得た情報でもセンター試験得点率68%でも国際地域創造学部落ちてしまったとう情報もあります。

 という数少ない情報からも一昨年度より難化している印象は否めません。琉球大学はもはや【県外の受験生の滑り止め先】という大学ではなくなってきているようです。

 予想として、合格者のラインはセンター試験得点率65〜70%にありそうです。とはいえ、センター試験得点率70%あっても安心できないという事態に陥っています。

人文社会学部はそこまで上がっていないかもしれない

 人文社会学部も、これまでの琉大文系学部のボーダーからすると上昇しています。しかし、国際地域創造学部ほどではありません。国際地域創造学部と比較した際に、こちらはセンター得点率65%前後の受験生をよくとっているように感じます。また、後期試験もこちらの方が受かりやすいと感じました。国際地域創造学部をセンター得点率70%で不合格だった受験生が、後期試験で人文社会学部に合格したという情報も得ることができ、確信しました。

国際地域創造学部と人間社会学部どちらを選ぶべき?

 以上、国際地域創造学部と人間社会学部の特徴とボーダーを概観しました。

 これからの受験生は、琉球大学を受験する際に色んな迷いが生じると思います。そもそも琉球大学を第一志望にするのか、科目はどうするかなど。

 ひとまず、琉球大学に入れればいいやと考えている県内受験生に関しては、人文社会学部の受験をおすすめします。はっきり言って、学部で学んだことは社会で活かす場面は全く無いです。特に地方国立大学レベルだと学部による将来的な収入の差などは皆無と言えます(銀行に入りたい、観光業の従事したいという明確な目標を持っているなら別ですが)。したがって、大学に入りたいのか学びたいことがあるのかということをしっかり自分なりに優先順位を付け、とりあえず大学に入りたいことが優先順位高めなら人文社会学部を受験するのが良いでしょうね。

 他にもこれぐらいのセンター試験得点率だったけど、合格できました不合格でした、という情報があれば差し支えなければTwitterのDMかPARADIGMのメール:info@paradigm.okinawa、お問い合わせフォームにてお伝えください。よろしくお願い致します。