変わる大学入試に対応するためには?高校生が探求力を養う方法

 こんばんは、PARADIGM代表の平良です。今回のタイトルは「変わる大学入試に対応するためには?高校生が探求力を養う方法」です。

 このタイトルを見ただけでは、大学入試にどう関わるんだろうか?と疑問を持つ人もいることでしょう。

 2021年より、今のセンター試験が廃止されて新しい入試制度に変わることは多くの人が知っていると思います。

 その大学入試と探求力は深く関わってくるのです。

 そのような情報をいち早く仕入れて、誰よりも早く行動することで、他の受験生と差をつけることができます。

 今回の記事を読んで、どの受験生よりも早い探求活動を行いましょう!

Contents

探求活動と大学入試どう関わってくるのか?

 大学入試は2021年に変わります。もうこれは周知の事実なはずです。まだ、知らない人は今すぐ調べましょう。このブログでも紹介しています。

 それと関連して、高校の学習指導要領も変わるのです。さらに、高校教育・大学教育・大学入学者選抜を一体とした「高大接続改革」というのも実施され、ここ数年で教育が大きく変わることとなるのです。

変わる変わると言われても、まだ何がどう変わるかいまいちわかんないなー

という意見の人は多いと思うので、以下に簡単にまとめます。

  • 「総合学習」の名称見直し→「総合的な探究の時間」へ変更予定
  • 「理数探究」及び「理数探究基礎」という科目が新設される
  • 英語は、聞く話す書く読むという4技能が評価されるようになる
  • 国語や数学においても記述試験が導入され、文章力や表現力、思考力が問われる

 というように、これからの時代はただ暗記して問題を解くという勉強から、自分で考え表現し、探求する力を育てるようなカリキュラムへと変わるのです。

 そして、その力を把握するために入試制度も変わるのです。

探求活動の具体例

 では、探求活動とは具体的にどのようなものがあるのかサンプルを見ていきましょう。

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進します。また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施します。

https://www.jst.go.jp/cpse/ssh/ssh/public/about.html

 SSHとは平たく言えば、高校生が学校や大学の指導の下にテーマを設定して研究をするという活動内容です。

 全ての高校で実施されているわけではなく、指定校があります。平成30年度では、全国で204校だったとのことです。

 また、研究した成果をプレゼンテーションしたり、討論会をしたりと数多くのアウトプットの場が用意されています。携わった生徒は、科学的な思考のみならず、プレゼン力や議論する力、研究遂行能力など様々な力を養うことができます。

甲南グローバルリサーチ・フェア

12月15日(土)、グローバル・スタデイ・プログラムで行っている授業(高校3年間5単位)での個人研究を発表する、「甲南グローバルリサーチフェア」を開催しました。5名の識者をコメンテーターにお招きし、高2はプレゼンテーションを、高1はポスター発表を、生徒同士、保護者、一般見学者の方に対して行いました。

http://www.konan.ed.jp/news/detail/index.php?id=1001

 甲南高等学校では、学校独自で高校生に研究活動の指導を行っているようです。

 なんと!高校3年生には論文を仕上げて発表するとのこと!!

 ポスターセッションを行ったり、フィールドワークを行ったりと、まさしく自ら課題を設定して追求する探求活動であります。

自分自身でできる対策は何か?

 SSHなどは学校を通した探求活動です。でも、自分の学校がSSHの指定校で無かったり、学校自体がまだそのような取り組みをしていなかったりする場合、自分自身で何をどうしたら良いかわからないですよね?

 学校に頼らず、自ら活動を開始することは、むしろ自分の行動力を示す最大の機会になりますので、是非以下のような自主的な探求活動にチャレンジしてみましょう!

自分自身でテーマを設定し、論文を書いてみる!

 まず、簡単な活動としてテーマを自ら設定し、研究したことを論文にしてみるという活動が入りやすい活動になっています。

 そもそも研究って何したら良いか分からないよ!という人には、以下の本がオススメです!

 「中高生からの論文入門」という本です。中学生、高校生向けに研究の仕方をかなり丁寧に書いています。

 そもそも研究って何なのか、まずは何からはじめたら良いのか、文章はどう書けばいいのか、という内容が細かく解説されているのです。大学生や社会人も読むべきおすすめな一冊となっています。

 話を戻します。

 まずは自分の興味のある学問をピックアップしましょう!

 学問には個人で追求しやすい学問とチームあるいは大きな費用がかかってしまう学問があります。個人で追求しやすい学問は例えば以下のようなものです。

  • 哲学
  • 歴史学
  • 社会学
  • 生物学
  • 経済学...etc

などです。あくまでオススメ的なリストになっています。

 理系の学問は、個人で行うにはどうしても難しい側面があります。研究するために、実験器具や大規模なが必要なことが多いためですね。

 一方、文系の学問は既存の専門書だけでも完結できるような学問は多いです。例えば、哲学などは専門書を踏まえて思考実験のみで考察することができます。

 とりあえず、まずは自分の興味のある学問をピックアップしたら、その学問の専門書を読んでみることですね!

 専門書の中でも特に基本的な概説書を読むことです。

 いきなり専門用語が飛び交う本は難しいですからね。まずは、易しく丁寧に解説してくれる本を選ぶようにしましょう。「面白いほど〜」や「よくわかる〜」と文頭に付いた図書は高校生でも読みやすい内容になっているはずです。

 リカレント教育の記事の中でも多少紹介しているので、参考にしてください。次回、各学問のオススメ基礎本は紹介します。

論文を書いてみたらまずは学校の先生に読んでもらいましょう

 論文が完成して、ただ自分で持っているだけでは中々強いアピールには繋がりません。

 自分の担任の先生に読んでもらうことをオススメします。

 調査書を書くのは担任の先生であるため、担任の先生にアピールすることで、調査書に自主活動の内容が記載されることでしょう。

 関心してくた先生が、何かしらのコンテストや学校行事等に推薦してくれるかもしれません。

まとめ

 今回のタイトルは「変わる大学入試に対応するためには?高校生が探求力を養う方法」でした。

 まとめとしては、自主活動を行うことで探求力を養いましょう!ということです。

  1. 自分の興味のある学問を見つける
  2. その学問の基礎本を読み、課題設定を行う
  3. 課題に対して実際に論文を書いてみる

 この流れが、自分自身で探求力を養うことのできる方法です。

 2と3の流れに関しては、指南書が無いと中々難しいと思いますので、次回にどのような基礎本がオススメなのか、論文を書くステップとは?というテーマをまとめて、記事にします。

 是非、そちらも読んでみてください。