大学入試ってどう変わるの?入試改革について徹底解説!

 こんばんは、PARADIGM代表平良です。今回は大学入試改革をテーマに取り上げてみました。

センター試験が変わるって聞いたけど、どんな風に変わるかいまいちわかんないなあ

情報がいっぱいあって、わかりづらいよね。今日は、どういう対策をしたら良いかまで含めて解説するよ!

 上記のように大学入試改革について聞いたことはあるけど、詳しくは分からないという人は多いと思います。また、変わることは分かってても今から何をしたら良いのか分からないという人もいますよね。

 今回は皆さんのその疑問に分かりやすくお答えします!

 結論から言うと、これまでの勉強さえしてれば良いという入試制度から論理的思考から問題を解き、それを文章で表現する言葉での表現する力が求められるようになります。

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センター試験廃止!入試改革を経て新しい大学入試へ!

 今回の大学入試の変更は、文部科学省の中央教育審議会が平成26年(2014年)12月に行った答申に基づくものです。

 「変化の予測が困難な時代の中で、新たな価値を創造する力」を育てるのに必要な要素を「学力の3要素」と定義し、その学力を多面的・総合的に評価する方法が検討されました。

 その結果、センター試験は廃止され、「大学入学共通テスト」が導入されることになったのです。

 この共通テストでは、「思考力・判断力・表現力」が重点的に評価されるようになります。

 この共通テストは、2021年(令和3年)1月中旬に実施される予定です。

 つまり、センター試験は来年の2020年(令和2年)で終了となります。

入試の変更に恐れることはありません!

 入試が変わるといっても、今まで勉強してきた内容ががらりと変わるわけではありません。

 これまでのセンター試験と同様に6教科30科目の中から出題されます。

 変わるのは出題傾向です!では、その変わる出題傾向を見ていきましょう。

大学入試の改革①記述式の導入

 センター試験では全てマークシート方式の解答でしたが、共通テストでは国語と数学の試験で記述式の問題が導入されます。

 理科と社会に関しては、センター試験と同様にマークシート方式で出題されます。

 しかし、共通テストの方針である「思考力・判断力・表現力」を重視した出題傾向になることが予想されます。

 現に近年、社会でも思考力を問われる問題が出題されているような気がします。「ムーミン問題」なんかは良い例ですね。

※「ムーミン問題」に関しては、以下の記事を参考にしてください。

国語と数学は具体的にどんな感じで変わるのか?

 国語と数学は以下のような出題傾向になると発表されています。

国語

  • 試験時間は100分
  • 記述式問題が出題される
  • マークシート方式も出題される
  • 記述式問題は国語総合(古文、漢文除く)から3問程度出題され、マークシート方式と大問を分けて出題される

数学

  • 試験時間70分
  • 記述式問題が出題される
  • 試験時間はマークシート方式+記述式問題が含まれる
  • 記述式問題は「数Ⅰ」「数Ⅰ・A」で3問程度出題。出題はマークシート方式と混在する

大学入試の改革②英語4技能での評価

 ここが1番注目されているポイントだと思われます。

 英語は4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価するために、民間の資格・検定試験を活用することが発表されました。

 例えば、英検・TOEIC・TOEFLといったメジャーな語学試験からIELTSケンブリッジ英語検定などの資格・検定も含まれます。

 各大学は2023年度までは、これまでのセンター試験のような共通テスト民間の資格・検定試験どちらかまたは両方を利用できるようになっています。

 共通テストの内容は、現行の「筆記」は「筆記(リーディング)」という名前に変わります。

 民間の資格・検定試験は、高校3年生以降の4月~12月の間に受検した2回までの資格・検定試験の結果を大学に提出することができます。

大学入試の改革③調査書が重視される!?

 これには少し驚いたのですが、一般入試でも調査書等を活用すると発表している大学が複数存在します。

 これまで、AO入試や推薦入試の大部分で活用されてきた調査書ですが、今後は一般入試でもその評価対象となる可能性が高いです。

 これまでの活動歴や学校での成績が大切になってきそうです。

 個人的にはこれに関してはあまり良い印象を持っていません。学校での成績が振るわない子でも大学に進学するチャンスがあった入試制度であったにもかかわらず、その根幹が揺らいでしまったは元も子もないと感じます。

 学校に通う子には様々な子がいます。学校に通うことが難しい子、勉強はよくできるが他人とのコミュニケーションが上手く取れない子、勉強はできないがスポーツがよくできるこなど。

 この入試制度改革が、学校でも優秀な子を選抜するだけのものではなく、多様な人材を見つけ出すものであって欲しいと思います。

まとめ

 大学入試制度の改革により、以下のように変わります。

  • 国語と数学で記述式問題が出題される
  • 英語では語学資格・検定が活用される
  • 調査書の提出を求める大学が増えると予想される

 これらのことから、勉強の内容は変わらないものの、勉強の方向性を変える必要がありそうです。

 単純に暗記して覚えるという勉強から、自ら思考して判断し文章や言葉で表現する力が求められます。

 次回は、この入試制度に対応するために今からどういう対策をしていけば良いかについて書いていきます。

 ここまで読んで頂きありがとうございます。