社会人の睡眠時間と勉強時間のつくり方【副業の勉強にも繋がる】

 こんばんは、PARADIGM平良です。先日、以下のTweetをしました。

 今回はこのTweetを深掘りします。

最近、副業するのが流行っているから僕もやってみたいんだけど、残業があったり飲み会があったりして、中々勉強する時間をつくれないよ

そうだよね。忙しい人は副業をはじめるための勉強時間すらつくることはできないと思う。でも、そういう時だからこそ時間管理術は重要になってくるよ!

 副業あるいは転職のために勉強をはじめたいという人で、上記のような悩みを抱えている人は多いと思います。

 今回はそんな悩みを解決するべく睡眠時間と時間管理の方法を伝授します!

 結論から述べますと、生体リズムを整えることで、効率の良い勉強時間確保に繋げることができます。

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生体リズムが崩れると心身状態も学業成績も落ちます

 人間は固有の生体リズムを持っています。

 朝、起きて太陽光を浴び、食事をし、運動(歩いて通勤・通学)などを行う生活リズムによって、地球の自転である24時間周期に生体リズムを同調させているのです。

 ところが、この同調機能は年を取れば取るほど低下します。

 それには内部的な要因と外部的な要因がありますね。内部的な要因としては、加齢があげられます。

 外部的な要因は様々な要因が想定されます。大人になれば、仕事が定時で終わらずに残業をしたり、飲み会などで就寝時間が遅くなってきます。

 就寝時間が遅くなるだけならまだしも、起きる時間もまばらになったり、電車の中で強い眠気に襲われたりと生体リズムが狂うことが最大の問題なのです。

 生体リズムの乱れは、健康状態や心身状態、さらには学業成績に強い影響が出ることが教育学や脳科学の研究成果より明らかになっています。

さてわが国において「早寝,早起き,朝ご飯」は,国民運動として位置づけられている。確かに早寝,早起きは,ヒトの自然な生体リズムにもとづ いており,夜更かし,朝寝坊は,一種の時差ボケ状態でもあると言える。この時差ぼけ状態では,学習意欲の低下,知的機能の低下を招き,学力が伸びないことが容易に説明できる。これは,自己管理能力の欠如という教育的概念でも説明できると思われる。

長根光男(2015)「睡眠パターンと学業成績や心身状態は関連するか―夜間睡眠の質と量,日中の眠気と短時間睡眠の活用―」『千葉大学教育学部研究紀要 第63巻 375~379頁』より引用

 したがって、忙しい社会人でも生体リズムの整った時間管理術を身につけることで、学習意欲の低下や心身状態の悪化を防ぐ必要があります。

生体リズムを整えるには、睡眠時間のパターン化が1番良い方法

 生体リズムを整える1番良い方法は「睡眠時間のパターン化」です。以下のような例を実践してみてください。

  1. ちょっとだけ早く寝るパターン→夜10時までに就寝し、朝7時には起きる
  2. 少しだけ勉強して寝るパターン→深夜0時までに就寝し、朝7時には起きる
  3. 残業や飲み会で帰りが遅くなるパターン→深夜2時までに寝て、朝7時には起きる

 就寝時間は外部的な要因が大きいので、どうしてもバラつきがちです。しかし、朝起きる時間だけは何とかコントロールすることができます。

 生体リズムの起点になる起床は絶対に変えてはいけないのです。

 朝決まった時間に必ず起きる!それを実践することで、ある程度生体リズムを整えることができます。

 その日の生活の進み具合によって、パターン化された睡眠時間を確保し、無茶な勉強時間をつくらないようにすることです。

 要は、勉強できない日は勉強をしない。でも、朝起きる時間だけは固定する。そうやって生体リズムを整えると、勉強する際の集中力が増し、効率の良い時間管理に繋がるのです。

 つまり、生体リズムを意識した勉強時間の確保を意識するようにしましょう!

一週間に50時間程度の睡眠時間を確保できればOK

でも、寝るのが遅い日に朝早く起きるのはつらい!

 そういう時でも起床時間は固定すべきです!

 ただし、1日単位で睡眠時間を考えるのではなく、週単位で考えると良いでしょう。

 ペンシルベニア大学とワシントン州立大学で行われた実験によると、4時間睡眠のグループと6時間睡眠のグループとでは、認知能力に差は無かったという結果が発表されています。

 つまり、人間7時間近く睡眠時間を確保しないと、最高のパフォーマンスが発揮できないようになっています。

 ですが、外部的な要因に抗うことは中々難しいので、1日単位で7時間睡眠を目指すのではなく、週単位7時間×7日=49時間近い睡眠時間を保つよう心がければ良いのです。

 このような睡眠時間のパターン化を行うことで、勉強をする日と睡眠時間を確保する日といった計画が週単位で構成できるようになるのです。

まとめ:生体リズムを意識した勉強時間の確保を意識しよう

 まとめると

  • 生体リズムの乱れは、心身の健康と学習成果に悪影響が出る
  • 生体リズムを整えた上で勉強時間を確保することが望ましい
  • 生体リズムを整えるためいは、睡眠時間のパターン化をつくり、週だいたい50時間前後の睡眠時間を確保すること
  • そのパターンに沿って勉強時間をつくるようにすれば、効率の良い学習が期待できる