早稲田大学新思考入試の課題レポート攻略法!〜テーマ設定編〜

 こんばんは、PARADIGM代表さときです。

 今回のタイトルは「早稲田大学新思考入試の課題レポート攻略法!〜テーマ設定編〜」です。

 以前、投稿した「早稲田に入りたいなら新思考入試を受けるべき!―新思考入試とは何か?―」の続きとなります。

 前回の記事では、新思考入試の紹介に留まってしまったため、今回はその対策について解説します!

 新思考入試出願の際に提出する「課題レポート」と「志願者評価書」は、一般的なAO入試や推薦入試などで提出する志望理由書とは、若干の違いがあります。

 この書き方を知らなければ、まず1次選考の書類審査に通りません。

 この記事にて、しっかりとその書き方についてマスターしましょう!

※7月22日(月)20:00よりnoteで新思考入試合格者が提出した課題レポートを有料ではありますが、公開いたしました!

価格は600円となっており、比較的安価で購入できるものとなっております。

参考にしたい人は以下のリンクより是非ご一読ください!

早稲田大学新思考入試に合格した受験生の課題レポート!

Contents

前回のおさらい

 まずは前回のおさらいからしましょう!

 新思考入試には3段階の試験が待っています。

 1次選考が書類審査、2次選考が筆記の総合試験、3次選考がセンター試験です。

 この1次選考の際に求められる書類が

  • 課題レポート
  • 志願者評価書

なのです。

課題レポート

 課題レポートの詳細については、前回の記事を参照してください。

 とりあえずはおさらいとして、課題レポートでは以下のことを抑えて書かなければならないことを振り返ってください。

  1. どのようなことをその地域の課題と考えているか
  2. 志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか
  3. その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか
  4. 当学のどの学部に入学し、何を学習したいと考えているか
  5. 卒業後にどのように地域へ貢献することを考えているのか

 この各項目をみればわかると思いますが、大学を志望する理由というよりは、自分で課題を設定して論じる、大学で提出するレポートのような内容です。

 まさしく「課題レポート」です。

 今回は、特に「1.どのようなことをその地域の課題と考えているか」の部分、つまりテーマ設定の仕方について書きたいと思います。

志願者評価書

 志願者評価書も同様に以前の記事を参照してください。

 要点をまとめると、書き上げた課題レポートに対する評価を第三者に書いてもらってください!というものですね。

 一般的な推薦入試における「推薦書」の役割に近いものだといえます。

まずはテーマを決める

 では早速、課題レポートの準備に取り掛かりましょう!

 この記事を読む前に志望理由書の書き方について、以下の記事を読んでおくことをオススメします。

 書き始める前に、課題レポートのテーマを決めましょう!

 文章というものは、いきなり書き始めるのではなく、まずはテーマや構成などを考えてから実際に文字に起こしていくのです。

 課題レポートは「どのようなことをその地域の課題と考えているか」について書かなければなりません。

 新思考入試は、地域連携型入試ということもあり、「地域」というテーマを取り扱わなければならないのです。

 したがって、まずは自分が住んでいる地域の課題を見つけましょう!

 例えば、「沖縄県は子どもの貧困率が高いため、解決する必要がある」「◯◯県は過疎化が進んでいるため、解決する必要がある」といった感じでしょうか。

 自分が日頃から課題に思っていることがあるならば、それをそのまま使うのが良いでしょうが、そんな明確な課題を常に考えている学生など少数でしょう。

 なので、まずは「調べること」からはじめるのが大切です。

 GoogleやYahooなどの検索エンジンを用いて、「自分の住んでいる地域 課題」というふうに調べてみましょう。

 そうすると、あなたの地域において経済が課題なのか、過疎化が課題なのかなどのことが明確にわかります。

 この際、地域の単位は都道府県という大きな枠組みだけでなく、市町村単位で検索した上で、自分なりに地域設定しても良いでしょう。

テーマは社会的課題でなければならない

 設定する課題は何でも良いわけではありません。

 例えば、「自分の地域にはセブンイレブンが無いからセブンイレブンをつくるべき」という課題は、何だか個人的な感情に近いものを感じますよね。

 これは大学入試試験なので、現代社会にて議論されている課題についてフォーカスしなければなりません。

 現代社会で議論されている課題と言っても、先にも述べているように、地域的な課題でなければなりません。

 例えば「消費税増税問題」や「憲法改正論」などの問題は、地域の課題ではなく、日本国内の社会的課題といえるでしょう。

出願する学部・学科に沿ったテーマにしましょう!

 当たり前ですが、自分が出願する学部学科に沿ったテーマでなければいけません。

 例えば、商学部に出願する人は、地域の経済や商業、経営課題などについて論じなければいけないのです。

 文化構想学部の人が地域の経済について論じだしたら支離滅裂です。

 したがって自分が出願する学部・学科で一体何が学べるのか、学んだ後にどう社会に貢献できるのかといった点をホームページやパンフレットでしっかりと確認するようにしましょう!

課題設定の方法

 ある程度テーマを決定したら、今度はそのテーマの課題をより具体的にしていきましょう!

 課題を設定する際、「沖縄県の経済問題」という課題では範囲が広すぎて、その解決方法の論じ方まで抽象的になってしまい、結局何が言いたかったのかという文章に成りかねません。

 そのため、ある程度課題を具体的にすることで、明確な主張をすることができます。

ロジックツリーを使って具体化する

 課題を具体化することは以外に簡単でまずは書き出してみることです!

 先程あげた「沖縄県の経済問題」というテーマを選んだとしましょう。

 まずは、その課題を紙に書き出した後、沖縄県の経済の何が(What)問題なのかを書けるだけ書き出してみましょう!

 考えられる候補として以下のようなものがあげられます。

  • 観光
  • 電車がないことによる地方の経済的損失
  • 所得の低さ
  • 基地と経済の問題
  • 産業の偏り

など、いくつか候補をあげることができます。

 この候補達はさらに分岐させることができそうです。

 例えば、観光の何が(What課題なのか

  • 観光客のさらなる増加
  • 観光産業従事者の低賃金
  • 観光客の偏り

 もう少しありそうですが、ここまでしておきましょう。他の候補(所得の低さ、基地と経済の問題など)も同様に分岐させていきましょう。

 次に、そこからさらに分岐させ、なぜ(Why)それが問題なのか、なぜ(Why)そうすべきなのか、を書き出してみましょう!

 例えば、「観光産業従事者の低賃金」という課題の場合、

  • 観光業の従事者が減ってしまう
  • 観光業従事者のサービスが低下する

という風に分岐させることができます。

 やり方は一旦ここまでにして、この思考方法をロジカルシンキングと言います!

 そして、以下の画像のように書き出した候補を繋げていって図解化したものをロジックツリーと呼びます!

 空白の部分は手抜きです。。。

 このように論理的に考えていけば、自ずと課題が明確となります。

 ちなみに、この方法はその解決策まで導く有効な手段となります。

 そこは、次回の「5.卒業後にどのように地域へ貢献することを考えているのか」を解説する際に教えます!

 このロジカルシンキングのやり方やロジックツリーを使って、問題解決をする方法はビジネス書などで、解説されています。

 勉強してみたい人は、「世界一やさしい問題解決の授業」を読んでみてください。論理的な思考力を養うことができます。

渡辺 健介 (著), matsu(マツモト ナオコ) (イラスト)

ロジックツリーをつくったらそこから課題をチョイス!

 ロジックツリーは一旦、もうこれ以上課題の深掘りができないなと思うところまでつくってしまいましょう!

 ここで注意して欲しいのは、解決策つまり実行の部分は一旦考えなくて良いです。

 今回のロジックツリーの目的は、課題を明確化・具体化するのが目的であるためです。

 つまり、ロジックツリーの1番右側も課題、もしくは右から2番めの課題を、新思考入試で取り上げる課題として設定できれば、今回はとりあえずクリアです!

 例えば、上の図でいうと、「観光産業従事者の低賃金」と「観光業従事者のサービスが低下する」をチョイスしたとします。

 そうすると、新思考入試でのテーマは【観光客におけるサービスの低下を防ぐためにも観光業従事者の低賃金問題を解決すべき】というテーマを設定することができます!

 あとは、それを解決する方法をまたロジックツリーなどを使って導くだけです。

まとめ

 いかがだったでしょうか?

 テーマ設定と聞くと、なんだか壮大な話だと思うことでしょう。

 しかし、ロジカルシンキングを行って、なぜ(Why)と何(What)を繰り返すことで、自分のテーマを具体化することができます!

 ロジックツリーを埋めるために、自分自身で地域のことを勉強したり、検索をしたり、本を読んだりすることは重要なのです!

 では、次回は「2.志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか」を攻略するための「きっかけ編」をお送りしたいと思います。

 ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

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