プロフィール

当サイトはNPO法人パラダイムが運営するオウンドメディアサイトです。

NPO法人パラダイムとは?

私達は「NPO法人パラダイム」という団体です。元予備校講師&進路アドバイザーと大学生数名で立ち上げたました。

主に学習支援ボランティアを通して、「子どもの貧困」の解決を目的としています。

当オウンドメディアサイトを通して、勉強方法や進路情報など受験に役立つ情報を発信します。

また、大学生や社会人、小学生を持つ保護者、中学生向けなど全ライフステージに属する人々向けにも教育の情報を発信しています。

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各SNSなど

メールアドレス:info@paradigm.okinawa

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活動の目的は?

NPO法人パラダイムは、日本に顕在化しつつある貧困を、教育の視点から是正していくことを目的としています。

上記の目的のもと、各ライフステージ(幼年期・児童期・青年期・壮年期・老年期)に属する一般市民に対し、進学のための学習支援や生涯学習支援、就職支援を提供することが具体的な活動内容です。

これらの支援によって、それぞれの世代が生きる力を養い、主体的に社会貢献できるようになることを期待しているのです。

特に、幼年期・児童期に属する貧困層に対する支援を充実させることで、教育格差の是正から貧富の格差是正に繋がるような構造改革を最終目標としています。

NPO法人パラダイムの活動内容は以下の通りです

  • 児童教育(英会話や児童教育など)
  • 中学、高校、大学受験対策
  • TOEICやTOEFLなど語学試験対策
  • 就職・公務員試験対策
  • リカレント教育
  • 子どもの貧困対策、無料塾の提供

このサイトでは、上記の教育に関連する情報を発信していきたいと思います。

また、日頃から私達が児童館などで取り組んでいる無料塾の様子なども伝えていきます。

パラダイムを立ち上げた背景

NPO法人パラダイム代表である私、平良さときが当団体を立ち上げ、子どもの貧困という問題と立ち向かう決意をしたのは、予備校勤めをしている時のことです。

その時に僕は「子どもの貧困」という問題と直面し、この社会問題に挑む決意をしました。

看護大学に進学したいと言ったギャルっぽいくみさん(仮名)との出会い

僕は2015年から2019年までの約4年ほど沖縄県の塾・予備校で進路アドバイザーをしていました。

割と大きめな塾だったので、通う生徒の層は進学校に通っている高校生が多く、塾代が高額であったことからも比較的裕福な家庭の子ども達が通うようなところでした。

ところが、毎年生徒数約400人規模で運営する塾だったので、中には裕福じゃない家庭の子も塾を訪ねてきます。

そのレベルは様々で、塾費を割り引いてなんとか入塾できる子もいれば、分割を最大限まで行ったものの若干滞納気味の家庭など、決して一様ではありませんでした。

中には塾に通う子どもがバイトをして親の負担を少しでも減らしてあげようと努力する子もいて、通わせるのが心苦しかった記憶があります。

その中でも特に僕の記憶に残っているすごく特徴的な生徒がいました。

それが、「くみさん(仮名)」です。

くみさんはどんな子かというと、一言で言うとギャル!

こんな表現、適切かどうかわかりませんが、僕が勤めていた塾の高校生の中ではかなり派手な感じの子でした。

当時、「ビリギャル」という映画が流行って間もない頃だったので、同じ従業員の中には彼女をそんな風に例える人もいました。

スカートはいつもかなり短く、まだ高校生というのに化粧をしていて、カラコンをしていました。

はっきり言って話し方も教養や語彙力があるような子ではなく、今までの人生経験の中で僕があまり接したことの無いタイプでコミュニケーションに苦労したことを今でも覚えています。

くみさんが通っていた高校は偏差値低めの普通高校です。国公立大学へは学年に4〜5人程度排出できるかできないかといった感じの高校です。

そんな彼女が僕が勤めていた塾の説明を聞きにやってきて、こう言いました。

「看護師になりたいんだけど」

なんとぶっきらぼうな夢の伝え方でしょうか。はじめて出会った時からタメ口でした。

会話の多くは「ウザい」とか、その当時若者の中で流行っていた「まじ卍」とか、よく使っていた記憶があります。

看護師になりたいくみさんの志望校は「沖縄県立看護大学」という、沖縄県にある公立の看護大学です。

看護職者を目指す沖縄県の受験生の中では、1番人気といっても差し支えないような大学ですね。

決して簡単な大学ではなく、むしろ看護大学を目指す沖縄県の受験生の中では鬼門ともいえる大学です。センター試験5教科7科目で約55%~60%は得点しなければいけません。

毎年、進学校からも多くの受験生が挑むのですが、進学校からの受験生でもかなりの数落とされ、浪人生として再チャレンジする人も多いのです。

そんな大学にくみさんは受かることができるのでしょうか。

くみさんの成績は中々酷いもので、とても受験生とは呼べない状況...。模試などは全てカンで解いているような感じでした。

というか、これまでまともに勉強をしてこなかったそうです。高校3年生になってはじめて自分の進路を考えた際に、大学に行きたいと思ったのでしょうね。

僕はそんなくみさんが真面目に頑張って大学に行きたい!看護師になりたい!という夢を本気で応援したいと思いました。

入塾したら、どんな風に指導しようかと考えていたのです。

しかし、くみさんの家庭は塾に通わせるほどの経済状況では無かったのです。

一人親家庭という不公平

塾に通いたかったくみさんは、後日母親と2人で塾の説明に改めて訪れました。

僕が塾の費用を見せて、お母さんはびっくり!

とても払える金額じゃないと驚いていました。

くみさんの家庭は母子家庭だったのです。

これまでにくみさんのお母さんと同じリアクションをした保護者は多くいました。保護者に限らず、子どもも。

その時は、単純に経済的に厳しいだろうなとか事情があるんだろうなぐらいにしか考えていませんでした。

ですが、くみさんのお母さんは「うちは母子家庭であまりお金が無いんですよ。もう少し安くならないですかね」と僕を目の前にはっきり言ったため、僕はその時に事情を察しました。

これまでは、そういう家庭もあるだろうな、大変だろうなと他人事のように思っていました。

しかし、くみさんのお母さんに目の前で困窮された時、それは決して他人事ではいられないと、僕の気持ちに変わった瞬間でした。

既に周知の事実とは思いますが、一人親家庭の収入はとても低いです。

厚生労働省が行った「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、一人親家庭の平均年間収入は母子世帯が243万円、父子世帯で420万円だそうです。

なお、沖縄県はさらに深刻で、そもそも沖縄県は全国の中でも県民所得が最下位なのです。※2019年現在

僕が勤めていた塾の費用は年間約60万円ほどだったので、一人親家庭ではとても払える金額ではありませんよね。

子を育てる親は様々な事情によってそのような状況になっているのですが、子どもは違います。

生まれた時、あるいは成長過程の中でやむを得ず貧困状況に陥ってしまうのです。

大人であれば努力やあるいは周囲の支援によって何とかなることもあるかもしれませんが、まだ扶養されている子どもはそんなわけにもいきません。

僕はくみさんとくみさんのお母さんと出会い、この世の中にそんな不公平があっていいのか?と思うようになりました。

どう努力すれば良いのかわからないくみさん

さて、僕はくみさんを塾に入れてあげようと思い、当時の社長にお願いして何とか塾費を半額程度まで減額でき、くみさんを塾に入れることができました。

ところが、その肝心のくみさんから全くやる気が感じられません。

塾に来ない日もあったし、アルバイトに行っている日もありました。

塾に来たら来たで、授業中は居眠りし、授業が無い日に自習室を使いに来ようとはしませんでした。

単語テストをやらせてみたら、100点中20点だったりと悲惨な結果...

僕は何とかやる気を出して欲しい、頑張って大学に行って欲しい一心でアドバイスしたり、面談を行ったりしましたが、だるいだのウザいだのまじ卍だのと言い、あまり相手にしてくれませんでした。

僕はまさしく「ビリギャル」の如く、くみさんの人生の逆転劇を狙っていたのですが、そう簡単なことではありませんでした。

なぜなら、くみさんは普通の高校生ですが、普通の受験生ではありません。

これまで、勉強に対して一心不乱になって取り組むなど経験が無かったのです。

僕は塾に勤めていたので、高校3年生は受験に向けて一生懸命努力するものだと勘違いしていました。

しかし、そのような高校生はごく一部だと気付かされました。

子どもの貧困を解決するには、ただお金を援助したり、塾に通わせてあげることだけでは、本質的な解決には至らないのだなと思った時でもあります。

くみさんは無事、看護の道へ!そして、僕は行動へ

くみさんは、少しづつ努力できるようになってきました。

ですが、模試では全く結果が出せず、自分で解けた問題は極わずか...

せっかく努力したにもかかわらず、結果が出ないくみさんのモチベーションは下がる一方、というか不機嫌になるばかりでした。

ところが、くみさんにとって転機が訪れます。

それは、学校の先生から看護専門学校の推薦入試を勧められたことです。

学校の先生は僕よりも現実的で、沖縄県立看護大学は明らかに無理だろうということで、専門学校の方を勧めていたのです。

看護の専門学校は普通の専門学校と違って、書類を書けば通るというものではなく、ある程度の学力が求められます。

推薦入試となると、面接試験と小論文試験があり、僕はむしろくみさんには不向きじゃないかと思ってしまいました。

だけど、くみさんはその推薦入試に前向きになっていて、今までになくやる気に満ち溢れていました。

私の方が頭でっかちになっていたようです。くみさんの逆転劇をばかりを目論んでおり、専門学校という別の選択肢を与えてあげることができませんでした。

ともあれ、くみさんはやる気を出し、面接試験の練習も小論文の対策も頑張りました。

そして、無事に看護専門学校に合格することができました。

当初の大学合格という目標からはずれることになりましたが、看護師になるという夢は達成できそうです。

僕はくみさんの指導経験を通して、子どもの貧困に対するちょっとした貢献ができたと思い、自分で少し誇らしく思いました。

その翌年度からは、料金表を見て戸惑いを見せた子や保護者に対して、「金銭的に余裕が無い、何か事情があるのであれば気軽に言ってください」と声をかけるようにしました。

困窮していることを自分から言いづらい人でも、聞いたら話してくれることが多かったです。

そうやって僕は少しでも困っている子どもを助けてあげようと行動しました。

貧困の多様性に直面し、NPO法人設立へ

僕はちょっとでも困っていそうな子ども達に声をかけることで、貧困家庭の子でも塾に入れるようアシストするようになりました。

そうしていく中で、くみさんとは異なったタイプの子と出会うことになりました。

くみさんの家庭は、母子家庭の中でも収入は低い方の家庭で、くみさん自身も勉強はあまりしてこなかったような子です。

しかし、新しく出会った子は、母子家庭だが、ある程度の金銭的余裕があり、現在進学校に通っているような子です。

つまり、成績は比較的優秀で県外のハイレベルな大学を狙えるような生徒でした。

どうやらお母さんは働き者で、周囲からの支援も手厚いようです。中学も塾に通えていたのではないでしょうか?

ですが、大学受験の学習塾にかかる負担は高校受験の時の比ではありません。

塾だけでなく、大学に入学するのにも大金がいるのです。大学受験では、学習塾費、受験料、交通費、滞在費など、とんでもない金額がかかります。

母子家庭の中でも裕福な方とはいえ、大学受験のための費用は家計を圧迫し、検討を重ねた結果、塾には通えないという結論に至っているようです。そもそも、沖縄県内の国公立大学以外には進学させられないというパターンもありました。

成績優秀で真面目に努力しているそんな子ども達でさえも、自分の夢を叶えられない可能性があることは日本社会にとって大きな損失です。

僕はそんな子ども達のために会社員のできる範囲内で塾費の割引を行っていました。

ですが、会社は営利組織です。

そう何でもかんでも安くしていては、会社が持ちません。

一会社員では、多くの子ども達を救うことができない。そう思った僕はNPO法人の設立を決意しました。

僕のつくったNPO法人で、金銭的余裕がない家庭の子でもハイレベルな学習機会を得ることができ、大学まで進学することができる、そういった社会の仕組みづくりを行うと心に決め、「パラダイム」を設立したのです。

大学受験の進路相談に乗ります 大学受験を控える高校生とその親御様へプロの進路指導をお届け!